17年4月末のポートフォリオ

忙しかった4月がようやく終わり、仕事も落ち着きを取り戻せそうです。海外の決算発表も出揃いつつあるので、また決算発表の分析をやっていきたいですね。

さて4月末のポートフォリオです。

購入:DB(ドイツ銀行)、VYM、ニッセイ外株インデックス、SBI-EXE-i グローバル中小型インデックス

売却:HBI(100株だけ)、DA(デルタ航空)、 VRX(ヴァリアント・ファーマシューティカルス)

保有株ではアルファベットが好決算により史上最高値を更新。

一方、デルタ航空は、ユナイテッド航空のダブルブッキングによる不祥事に対応するために補償金額を100万円に上げたり、アメリカン航空の賃上げの煽りを受け、株価が低迷。ヴァリアントはひどい決算により安値を更新。

デルタ航空については航空業界の経営環境が今後悪化することが見込まれ、現在の低EPSはバリュートラップであると判断して損切り。ヴァリアントは株価が下落し保有株の時価が10万円を切ったので、決算発表を丁寧に見るよりもインデックスに乗り換えた方が有意義であると判断して損切り。もっと早く見切りをつけるべきだった。

ヘインズブランズはポートフォリオに占める割合が大きすぎるため一部売却。先日出た17/1Qガイダンスは良好だが、以前よりもアパレル株への個人的な期待感が低下している。

ドイツ銀行を新規に購入。この購入タイミングがベストであるとは思わないが、増資が完了して自己資本に厚みが出てきたことと、銀行株は政治で動くため、ECBのテーパリング期待や、5月のフランス大統領選、夏のドイツ大統領選でも波乱なしの展開が予想されているため、株価に一段の上昇余地があるのではと判断した。

追記:

先日書いた中国の電子決済についての記事

について、現地情報のまとめ記事が市況かぶ全力2階建にあった。

http://kabumatome.doorblog.jp/archives/65890870.html

クレジットカードは個人貯蓄がマイナスになることもありうるアメリカの消費者の信用決済中毒に依存した制度であり、コストが高すぎると思う。早晩、クレジットカードはアメリカのガラパゴス的な制度になるのではないか。

EBITDAとは何か

めちゃくちゃ遅くなりましたが、先日の記事で予告したようにEBITDAの話。ちょっとややこしい内容かもしれません。

The End of Accounting:投資家にとって有用な指標とは

EBITDAとは、Earnings Before Interest Taxes Depreciation and Amorizationの略で、利払い前・税引き前・減価償却前利益という意味。当期純利益に支払利息と法人税と減価償却費を足したものだ。イービットダーとか、イービットディーエーとか、イービッダと発音される。最後のが一番ネイティブっぽいので気に入っている。仕事柄、会話の中でEBITDAのことがたまに出てくるが、その時はドヤ顔で「イービッダ」と発音してます。

EBIT(利払い前・税引き前利益)という概念もあるが、これは、企業の利益が債権者、税務署、投資家にどのように山分けされるかを表している。

EBITDAでは更に減価償却費を足している。減価償却費は会計上の費用だが、実際のキャッシュアウトではない。実際にキャッシュアウトが出るのは設備投資のタイミングであり、減価償却費は設備投資額が将来にわたって期間按分されている。しかし減価償却費を利益に足すと、過去のキャッシュアウトである設備投資の影響が見えなくなってしまう。

現実には、事業を維持するためには更新投資や新規設備投資が必要になるので、企業は、毎期減価償却費と同じくらいの設備投資を否応なしに行なっている。したがって企業が得た、債権者・税務署・投資家で山分けするお金はEBITDAではなくEBITで見たほうがより適切だろう。例外は買収で多額の無形固定資産の償却が生じEBITが赤字となっている場合。設備投資と償却のバランスに歪みがありEBITだと事業の収益性が見えづらい場合にはEBITDAが有用。こうしたケースは製薬会社などに多い。ただしEBITDAを見る場合には、設備投資も合わせて見なければならない。

(話はずれるが、この企業の利益をステークホルダーで山分けするという考え方は、資本コストを考える際にも非常に有効です)

ウォーレン・バフェットは「EBITDAを利益と同様に扱うことは、ビジネスとはピラミッドのようなもの、つまり今後、何かに置き換えたり、手を加えたり、修理したりする必要がなく、永久に最先端のままであるというのに等しい」と言っている。

また、ロバート・C・ヒギンズはEBITDAをもじって、EIATBS(Earnings Ignoring All The Bad Stuff、悪いもの全部を無視した利益)を好む経営者が多すぎる、と述べる。(『ファイナンシャル・マネジメント』)

リストラ費用などの一時的なコストを除いた調整後EBITDAで見れば増加している、などの決算発表を行う米国企業は多いが、果たしてどのような調整が行われているか、を調べることは個人投資家には難しい。聞こえの良い数字だけではなくて、調整される前の最終利益にも気を配る必要があるように思う。

 

米国株の情報収集に巡回しているサイト

決算期や年度始めで忙しい時期ですね。軽めの更新です。

普段、僕が株の情報を集めるために見ているサイトをご紹介します。ご参考になれば幸いです。英語のサイトも混じってます。

ブルームバーグ

早朝に更新してくれないので出勤途中に見ても前日の米国市場の情報が載ってないのが難ですが、マーケットの情報がちょうどいい感じに集約されてます。

Google Finance

米国市場のヘッドラインや個別株のニュースはGoogle Financeで見てます。ただ、Google Financeに載っている記事には、AIが書いた、今の株価と指標がいくらいくら、を羅列するだけの読む価値がない記事も多く、これだけでは不十分です。

Yahoo Finance

個別株のキャッシュフローやバランスシート、アナリストのコンセンサスが見やすいので便利です。

Morningstar

10年分のファンダメンタルデータがありDCF分析するなどの時に便利ですね。

ValueWalk

投資情報を売りつけるための提灯記事も多いですがダモダランなど気鋭の論者のレポートがたまに載っており読む価値があります。

SeekingAlpha

米国の個人投資家による株式分析が読めます。DCF法でのバリュエーション分析などをやっていて米国投資家の質の高さに感心します。あまり精緻でない分析もありそのまま信じるわけにはいかないですがコメントでも熱心に議論が交わされており勉強になります。

米国株-ブログ村

当ブログも参加しているブログ村です。いつもお世話になってます。素晴らしいブログがいくつかあります。一方で首肯できない記事もありますがそうした記事への反論から有意義な議論が生まれるのでいいんじゃないでしょうか。

決算が読めるようになるノート

IT企業の経営者の方のブログ。無料の記事しか読んでませんが面白いです。snapchatの記事は慧眼と思いました。

naked capitalism

ボリュームが多すぎて正直言って読んでる時間がないのですが、英語圏でも屈指の評判の個人ブログです。

皆様もオススメのサイトあればご教授ください。

追伸: Market Hackを挙げるの忘れてましたが、どうせみんな読んでますよね?

さらに追伸 (17/7/22):

アメリカ部和波の投資生活ブログ は日本語で読める米国株のブログとして非常に素晴らしいので、ご紹介させてください。

 

17年3月末のポートフォリオ

3月末のポートフォリオです。

3月の購入:GOOGL、投資信託3種類(毎月買ってます)

グーグル株はyoutubeの不適切動画問題で株価が急落した時に買いました。議決権がないGOOG(クラスC株)の方が安いのですがストックオプションによる希薄化懸念があるためGOOGL(クラスA株)を購入。

創業者のセルゲイ・ブリンとラリー・ペイジら経営陣が一株あたり10票の議決権を持つクラスB株を独占し、議決権の過半数を握っているため、現時点ではクラスA株の議決権に何の価値も感じていないのですが、今以上にブリンとペイジの独裁が強化されることはないと思うので、議決権の価値は今後上がっていくのでしょうかね。