「外国債券不要論」は正しいか(続き) ~外国債券を持つのが有利な場合~

 

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前回の記事で、外国債券に批判的な主張をしましたが、外国債券を持っているのが得な場合もあります。

 

それは、その外国債券の通貨で、お金を使う予定がある場合です。

 

たとえば、将来的に株価が下がったタイミングで、米ドルで米国株式を購入する、と決めていた場合です。いま株を買ってしまうのも一つの案ですが、もうちょっと下がるまで待とうかな・・・という考えの人もいるでしょう。

そういう場合は、米国債券で運用するのがよいと思います。

現時点でドルを買った時点で、将来のドルが上がっても下がっても、将来のドルでの支出に対してヘッジできているので、為替リスクを防いでいると考えることができるのですね。

ただし、無用なエクスポージャーを増やすべきではないでしょう。

 

私は、海外旅行に行くときのために、米ドルを旅行での支出で実際に必要な分だけ持っています。

この米ドルはMMF(マネー・ミューチュアル・ファンド。債券に性質が近い投資信託)に預けています。

 

 

こういったように、確定した支出に対する分だけ、為替のエクスポージャーを持つ際に保有するのが、外国債券の安全な活用法だと思います。

 

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「外国債券不要論」は正しいか

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『ほったらかし投資術』でお馴染みの山崎元氏が、おすすめのアセットアロケーション(資産配分)について書いています。

 

楽天証券 山崎元「ホンネの投資教室」

第237回 超簡単お金の運用法を改訂する(上)
第238回 超簡単お金の運用法を改訂する(下)

 

山崎氏の計算結果では、外国債券はアセットアロケーション推奨案に一切含まれていません。

氏が計算された前提条件では、外国債券の

・リターンに対してリスクが大きいこと、

・外国株式や国内株式という他のリスク資産との相関が国内債券よりも大きいこと

といった条件により、外国債券をポートフォリオに組み込むことは効率的フロンティアから外れてしまっているようです。

 

投資日記 from 倉敷 さんは、外国債券を含むアセットアロケーションの期待リターン・リスク値について計算されています。

 

kurashikifund.blog.fc2.com

国債券をポートフォリオに含む場合でも、効率的フロンティアからあまり外れないリスク・リターンを得られるようですね。

 

さて、ここからが私の考えです。

私は、「外国債不要論」に同意して、外国債券を安易にポートフォリオに組み込むべきでないと考えています。

その理由を述べてみましょう。

 

異なる通貨間で同じようなリスクの債券があるとします。

これらの利回りに差がある場合、利回りの差は為替リスクを織り込んでいるものと考えられます。たとえば、日本のAランク社債券の利回りが0.5%、南アフリカのAランク社債券の利回りが10.5%(外貨ベース)だったとすると、南アフリカランドが円に対して年に10%下落することが期待されていると考えられます。

南アフリカランドが円に対して年に10%下落すれば、円ベースではどちらの債券の利回りも同じになるからです。

 

ところが為替は年に10%なんていうボラティリティでは収まりません。20%、30%も上下します。

この為替リスクをフルヘッジすると、日本の同ランク債券を持っているのと同じ利回りになりますが、為替ヘッジのコスト分だけ損をします。

それなら、国内の債券を持っていたほうがマシなわけですね。

 

このように考えると分かりやすいかもしれません。

国債券は「国内債券+FX」であると。

要するに、低リスク資産でもなんでもないわけですね。

 

通貨経済学入門

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この本を読めば、為替が変動する理由がよくわかります。とてもお勧めの本です。

 筆者は三菱東京UFJ銀行のシニアアナリストをやりながら、早稲田大学で教えられている方です。

グローバルリートは買いなのか?

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証券会社の売れ筋投資信託ランキングを見ると、上位に「グローバルリート」が目立ちます。

 

SBI証券の、「2015年9月の“日本中で人気”ファンドランキング」を見てみましょう。

 

1位 フィデリティ-フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし)

2位 三菱UFJ国際-グローバル・ヘルスケア&バイオ・ファンド (愛称:健次)

3位 日興-ラサール・グローバルREITファンド(毎月分配型)

4位 新光-新光 US-REIT オープン (愛称:ゼウス)

5位 大和住銀-日本株アルファ・カルテット(毎月分配型)

 

と、5つのうち3つがグローバルリートですね。(健次・・・?)

グローバルリートは配当利回りも良いし、過去数年のリターンも確かに良いです。

日本人が好きな毎月分配型という仕組みに合っていることも人気の一つでしょう。

 

しかし、これからグローバルリートに投資することには私は懐疑的です。

なぜでしょうか。

 

 

リートはストックとしての性質も持っていますが、

インカムゲインで運用する商品のため、米国の利上げに伴い、

米国債に対する相対的な魅力が減り、リートから米国債資金が流れるリスクがあるためです。

 

特に新興国を含むグローバルリートの場合、

新興国から米国を中心とした先進国に資金が還流するために為替リスクも抱えており、下落幅(ボラティリティ)が大きくなる可能性があります。

 

逆説的に聞こえるかもしれませんが、リートに投資するならば、

私は米国リートを勧めます。

 

確かに米国債資金が流れるリスクはありますが、利上げに伴うドル高により、米国の安定的に収益を稼げる資産に対する選好が高まるため、新興国ポートフォリオに含むグローバルリートよりも安全だと考えます。

 

今回はこの辺で。

 

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