広瀬隆雄氏の米国株セミナーを聴きました

月曜日に楽天証券の主催でやっていた、Market hackの広瀬隆雄氏の米国株オンラインセミナーを聴きました。

学んだことを箇条書きにします。

 

・利上げ局面においてオールド・エコノミー株は買い。一押しはゼネラル・エレクトリック

・アマゾン、フェースブック、アルファベットなどの新高値を更新しているグロース株は今のトレンドが続く限りはホールド

・アリババはモバイルからのアクセスのマネタイズができてきているので買いかもしれない

スクウェアIPOはダメ。ジャック・ドーシーがツイッターとCFO掛け持ちしているのは投資家をなめている

・利上げ局面ではインフレが進むのでドルが反落する可能性

 

いろいろ勉強になったセミナーでした。広瀬氏はMarket Hackの写真で見るよりおじさんでしたね。

来年春までは米国株は買いとのことでしたが、一つ疑問が:

利上げでドル安になるのならドルベースで株価が上がっても円ベースだとトントンか、損しちゃうんじゃない?

ということ。

コレに対してはどうなんでしょうか?

S&P500に対してもドル円に対しても、具体的な数値のガイダンスはなかったので、どちらの影響が強いのかが分かりかねますね。

 

セミナーを聴いたあと、ドル円が123円の状況でドルを買い増す元気はないので、保有しているドルで米国株を少しだけ買いました。

バンガードの米国高配当ETF(VYM)を3万円分ぐらいです。オールド・エコノミーに効率よく投資するということで、VYMにしました。

NISAの枠が余っていればもっと買いたかったのですが、今年はもう枠がないので、これが限界です。

「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2015」に投票しました

本日、「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2015」に投票しました。

 

投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2015

 

2007年から続いている人気企画で、個人投資家ブロガーが投票者となり、毎年の最優秀投資信託を選ぶというものです。各投票者の持ち点は5点で、好きな配分で投票します。投票対象は、投資信託、国内ETFまたは日本の証券会社から購入可能な海外ETFです。

 

下記の3つのETFに投票しました。

 

3位 iシェアーズMSCI日本株最小分散ETF(1477) 

指数の過去3年リターン(年率)は24.42、シャープレシオは1.59です。

信託報酬は0.19%です。

 

個別株のリスクが最小になるようにポートフォリオが組まれているファンドです。国内ETFは10月に販売開始したばかりですが、米国では昨年から販売されています。(ティッカー:JPMV)

構成銘柄を見ると、NTT、JR西日本、みずほ、ドコモ、花王などが組み入れ率上位のようですね。

www.ishares.com

私は日本株については個別株に投資したいのでETFを持っていませんが、最小分散のポートフォリオをこの手数料で買えるのは画期的だと思います。

 

 

2位 Vanguard Small-Cap ETF (VB)

指数の過去3年リターン(年率)は12.40、シャープレシオは1.03です。

信託報酬は0.09%です。

 

 米国小型株に投資するならこのETFisharesのrussell 2000 ETF(IWM)でしょう。

VBとIWMを比較したところ、2011年以降ではVBのほうが若干パフォーマンスがよく、

リーマンショック前からの通算ではIWMのほうがパフォーマンスが良いようです。

 

1位 Vanguard 500 ETF (VOO)

指数の過去3年リターン(年率)は16.20、シャープレシオは1.25です。

信託報酬は0.05%です。

 

 米国大型株の代表的指数であるS&P500に投資するETFです。

オマハの賢人が、自分の奥さんの遺産相続についての方針で、VOOに90%投資するのを薦めたのは有名な話です。(残りは短期債)

S&P500が15年ぶり高値をつけたこのタイミングでVOOを推薦するのはなかなか勇気が要りますが( India Small-Cap ETF (ティッカー:SCIF)を推したほうが通っぽいですか?)米国株の将来は今後も有力だと考えます。

 

ただ、S&P500指数は時価総額加重平均指数なので、このあたりを嫌う方もいそうですね。各企業の重みを均等にした、イコールウェイトインデックスのほうが時価総額加重平均指数のパフォーマンスを上回るという研究もあるようです。

 

しかし、S&P500のイコールウェイトインデックスETF(ティッカー:RSP)とVOOを比べてみましたが、RSPの手数料が0.4%と高いこともあり、リターンはVOOのほうが良かったです。(5年間のパフォーマンスでRSPが年率リターン12.81%、VOOが13.12%。シャープレシオもVOOが上)

やっぱりウォーレン・バフェットに習ってVOOに投資するのが間違いなさそうですね。

米国株のスマートベータ・インデックスについてはまた研究します)

 

スノーボール(改訂新版)〔上〕 ウォーレン・バフェット伝 (日経ビジネス人文庫)

スノーボール(改訂新版)〔上〕 ウォーレン・バフェット伝 (日経ビジネス人文庫)

 

 

 

ヤフー2Q決算の「企業結合に伴う再測定益」とは何か?

ウェブポータル大手のヤフーが2Q決算を発表しました。純利益が48%増益、

売上高1,382億円に対して営業利益は1,027億円と、営業利益率は驚異の74%(!)という数字になっています。

 

kabutan.jp

 

プレゼンテーション資料をよく読むと分かるのですが、増益理由の大半はアスクルの連結子会社化に伴い発生した「企業結合に伴う再測定益」 の影響です。

 

http://i.yimg.jp/i/docs/ir/archives/present/2015/jp1030present-all.pdf

 

「企業結合に伴う再測定益」とは何かというと、関係会社株式は取得時の価格で帳簿に資産として計上されるのですが、関係会社株式を買い増しして当関係会社の支配を獲得し、連結子会社とした場合は、支配獲得日の時価で保有している関係会社株式を再測定し、差額が当期の損益となるのですね。

 

www.pwc.com

 

ヤフーは2012年にアスクルの第三者割り当て増資を受け、42%の持分を有していましたので、持分を支配獲得日の時価で再測定した際の含み益が、この2Qで計上されたということになります。

 

この「企業結合に伴う再測定益」が596億円計上されていますので、

再測定益を除くと、ヤフーの営業利益は14/2Q 460億円→15/2Q 431億円と減少しています。

 

このように投資判断に大きな影響を与える「企業結合に伴う再測定益」ですが、再測定益を除く前期比較の表は、プレゼンテーション資料に全く載っていないのですね。

 

見栄えのよい数字だけを表にする手法も、「企業結合に伴う再測定益」を使い決算をドレスアップする手法も、ソフトバンクグループお得意のものです。

 

ソフトバンクは以前、ガンホーウィルコムの取得において「企業結合に伴う再測定益」を使い決算をドレスアップする手法を用いていました。

 

www.openpower.jp

 

ヤフーの15/2Q決算は、さほど悪いものだとは思いませんが、会計上の知識を有していないと、投資判断を著しく誤認する可能性があるので、気をつけましょう。

 

 

出世したけりゃ 会計・財務は一緒に学べ! (光文社新書)

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2015年10月の積立状況

10月は後半にかけて世界的に株価が上昇してきましたね。

中国の金融緩和によるリスクオンや日本の金融緩和期待、米国の好決算が影響したと考えています。

 

今月の投資信託ETFの積立状況は下記の通りです。

 

ニッセイ外国株式インデックスファンド 30,000円

SBI-EXE-iグローバル中小型株式ファンド 30,000円

SBI-EXE-i新興国株式ファンド 20,000円

三井住友TAM-SMT国内債券インデックス・オープン 120,000円

バンガード スモールキャップETF 4口(約450ドル)

 

合計 25万円ぐらい

 

国内債券インデックスの積立が12万円と多いですが、これはSBI証券の投信キャンペーンのためです。月に10万円の追加の積立をすると3000円もらえるキャンペーンです。

国内債券はほぼリスクフリーと考えてよいので、現金で保有している生活資金を国内債券に前倒しで振り分けました。

 

バンガードのスモールキャップETFは、米国小型株への投資比率を高めるために購入したのですが、ETFは種類が多く、どれがよいのかまだ思案中で、今後の課題です。

ラッセル2000や他の小型株インデックスのほうが良いのかもしれません。

また、米国小型株への投資をETFで行なったため、次月はSBI-EXE-iグローバル中小型株式ファンドの購入を減らすことも検討中です。

 

インデックス投資は継続的にやらなければ意味がないので、月々の投資金額を増やしすぎないように注意したいと思います。

それでいいのか?フォーブスが選ぶベストETF2016

 

先日、フォーブス誌の「投資家にとってベストなETF 2016年版」にバンガードETFが多数選出されたとのニュースがありました。

 

米フォーブス誌の「投資家にとってベストなETF 2016年版」にバンガードETFが選出|プレスリリース配信サービス【@Press:アットプレス】

 

バンガードは確かに優秀なETFを出していますから、納得の結果と思いましたが、

元記事に対するリンクがないのが気になって、元記事を探して読んでみました。

 

www.forbes.com

 

そうすると、元記事には気になることが書いてありました。

 

Costs, costs and costs—these are the things that matter in picking an exchange-traded fund that tracks an index. Here are three things that don’t matter: performance, tracking error and premium/discount.

 

 コスト、コスト、コスト──これがインデックスファンドを選ぶ際に大事なことだ。

ベストETFの選出では3つのことを無視している:パフォーマンス、トラッキングエラー、プレミアム・ディスカウントだ。

 なんだそりゃ。フォーブスはベストETFを選んだ基準がコストだけ(あと純資産額が一定以上のもの)ですってよ。

 

過去の成績も、インデックスとの乖離も、市場でのディスカウントも全然考慮してないんです。そりゃ選ぶの楽だわな。

 

むしろ、同じS&P連動のETFでも、それぞれの組成やパフォーマンスの差異に着目し、低コストでも健全に運用されていないETFを警告し、相対的に少しコストが高くてもシャープ・レシオがよいETFを啓蒙するのが、経済専門誌のあり方ではないでしょうか?

 

こんなテキトーな選出が、元記事を参照されないまま何か権威あるものとしてインデックス投資界隈に伝わっていくのは、まったく我慢できません。

インデックス投資家はコストしか見れない単細胞とフォーブスに思われているのでしょうか。

 

 

 

 

米国株のアクティブ投資をやってみたい(もし35年前にマクドナルドに投資していたら・・・)

インデックス株投資を始めてわずか一ヶ月。積み立てた投資信託の金額は、まだ10万円ですが、米国株の個別銘柄を買うアクティブ投資をやってみたくなりました・・・!

 

なぜって、今は米国の会社の3Q決算発表の時期ですが、Market Hackさんの決算レポートを見ても、グーグル、マイクロソフト、アマゾン、AT&T、GEといったエクセレント・カンパニーは、売上高、一株あたり利益(EPS)、来四半期の予想一株あたり利益が、市場の高い期待を上回る結果で、株価が直近の高値を上回る勢いですし、

アマゾンを除いて、グーグルやマイクロソフト、アップルといった会社は、キャッシュフローにおいて既に成熟期にあるため、配当や自己株買いといった株主還元にも意欲的です。

売上高や利益で高い成長率を継続しつつ、何十期も増配を続けるような素晴らしい会社が、米国にはいくつもあるので、チャートを見ながら、「もっと早く買っておけばよかったなあ・・・」と思うことがしばしばです。

 

米国株の良いところは、そういった、何十期もわたり成長し続ける素晴らしい会社が強いブランド価値を持っており、日本の投資家にも見つけやすい、ということにあると思います。

 

たとえば、マクドナルドが銀座に日本1号店をオープンした1971年の7月に、米国のマクドナルドの株を1万ドル(360万円)買っていれば、今現在でいくらになっていると思いますか?

正解は、308.61万ドル(3.73億円)です!

ドルベースで見てなんと300倍以上です。

35年間で1ドル360円から1ドル120円に、3倍円高になっていますが、それでも円貨で見て100倍以上の上昇率になっているんですね。凄まじいです。

 

これと同じような現象が、もうすぐ青山にオープンするシェイク・シャックに起こらないと言い切れますか?

 

インデックス投資の良いところは、自分が全く知らないマーケットにおいても、平均並みの収益を上げられる、ということだと思いますが、自分が興味のある業界や、コンシューマ業界については、アクティブ投資のほうが良いパフォーマンスを上げられる可能性があります。

 

ちなみに、同じ期間に、マクドナルドではなくダウ平均に投資していた場合のパフォーマンスは、ドルベースでおよそ30倍、円貨で10倍の成績です。過去の米国株の成長は驚異的なので、インデックスでも素晴らしいパフォーマンスですが、アクティブ投資だと更なるβを期待できるのです。

 

ということで、インデックス投資に加えて、米国株のアクティブ投資を始めてみたいのですが、ここで一点問題があります。

私がNISA口座を開いているSBI証券では、米国の個別株の購入は手数料がかかってしまうのです…!最低手数料が25ドル(3000円)なので、小額投資だと手数料だけで大損してしまいます。

マネックス証券ではNISA口座からの米国の個別株の購入は手数料無料なので(今年中の期間限定ですが、通常でも最低手数料が5ドルと圧倒的に安い)、マネックス証券へのNISA乗り換えも考えているところです。SBIもマネックスに追随してくれないものですかねえ。

 

 

 

 

 

ゆうちょ銀行のIPOを当てるためにやっておくべきだった3つのこと

昨日19日に、ゆうちょ銀行、かんぽ生命のブックビルディングの結果が発表されました。どちらの銘柄も仮条件の上限で決まり、抽選となる大人気だったようです。

前の日記に書いたように、SBI証券でゆうちょ銀行のIPOを100株申し込んでいました。

etf.hatenablog.jp

 

ゆうちょ銀行の抽選結果は・・・見事外れてしまいました(かなしい)

100株しか申し込んでいなかったので仕方ないですが、ネットを見ていると1000株申し込んですべて外れた人なども結構いるようです。

 

上場前のIPO株を売買するグレーマーケットでは、既にIPO価格に対して6.8%高となっているようです。IPO株を買う権利をすぐ売れば、抽選に当たっただけで6.8%の利益が出ているということになります。

www.bloomberg.co.jp

 

せっかくのチャンスを逃してしまったことに反省し、ゆうちょ銀行のIPOに対してどう行動すればよかったのかを考えてみました。

 

①数多くの証券会社で申し込む

ゆうちょ銀行のIPOを引き受ける証券会社は、全部で61社という異例の体制でした。

多くの証券会社で申し込めば、それだけチャンスが多かったはずです。

 

②主幹事証券で申し込む

IPOには主幹事を努める証券会社があり、主幹事には多くの株式が割り振られます。

今回のIPOの主幹事は下記の通りでした。

 

野村證券大和証券、SMBC日興証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券みずほ証券岡三証券東海東京証券ゴールドマン・サックス証券、JPモルガン証券、シティグループ証券、UBS証券

 

このうち、国内中堅証券の岡三証券東海東京証券が狙い目でした。大手証券はお得意様に優先的に販売していることと思いますが、中堅証券は販売チャネルが大手証券ほど多くないため、一見さんの投資家でも買える可能性があったのです。

逆に、株式取引の手数料が安いため顧客数は多いが、IPOに関しては強くないSBI証券で申し込んだのは、最悪の選択肢でした・・・

IPOの時のために、岡三オンライン証券の口座は作っておいたほうがよかったです。

 

③上場時の価格を予測する

私が100株しか応募しなかったのは、ゆうちょ銀行株を「中期的に業績改善が見込めて、配当利回りが高い」中長期の保有銘柄と考えていたため、保有する個別の日本株ポートフォリオをあまり増やしたくないからという考えからだったのですが、上場時の初値がIPO価格を上回るのならば、すぐに売却するという選択肢もあったので、ポートフォリオを考慮する必要はあまりなかったのです。

ブックビルディングの締め切り前から、ゆうちょ銀行とかんぽ生命については需要が非常に強いという報道は流れていたし、個人投資家のブログ等でも旺盛な需要は確認できたので、理想のポートフォリオに拘泥せず、申し込めるだけ申し込んでしまったほうがよかったのです・・・

 

以上、反省点でした。

IPOから気持ちを切り替えて、インデックス投資を頑張ります。。。

 

日経平均連動レバレッジETFで個人投資家は「二重に」損をしている

ブルームバーグに気になる記事がありました。

 

www.bloomberg.co.jp

 

個人投資家ETF人気により、日経平均連動レバレッジETFの規模が大きくなりすぎ、ETFの価格調整のための売買が日経平均先物で相当のボリュームを占めるようになっています。

機関投資家からすると、個人投資家の「上がったら売る、下がったら買う」という逆張り思考は読めているので、レバレッジETFの価格調整のための売買を予想して、先物ETFアービトラージで儲けているようです。

 

日経平均レバレッジETFを中長期保有すると、上昇・下落を繰り返す局面が出てくるので、日経平均に1倍で連動するETFを持っているよりも損をするのは、レバレッジETF投資者には常識だと思いますが、

さらにアービトラージでも機関投資家に利益を抜かれているので、レバレッジETFを保有している個人投資家は、二重に損をしていることになります。

 

インデックス指数が一部のアクティブ・ファンドのパフォーマンスを上回っているからといって、インデックス投資をしている個人投資家機関投資家を出し抜いている、などと甘い考えを持つのはやめましょう。(だいたい、アクティブ・ファンドの手数料も個人投資家から出ているのですからね)

機関投資家は、ほとんど常に、個人投資家を出し抜いているのです。

 

 

GPIF 世界最大の機関投資家

 

 

「外国債券不要論」は正しいか(続き) ~外国債券を持つのが有利な場合~

 

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前回の記事で、外国債券に批判的な主張をしましたが、外国債券を持っているのが得な場合もあります。

 

それは、その外国債券の通貨で、お金を使う予定がある場合です。

 

たとえば、将来的に株価が下がったタイミングで、米ドルで米国株式を購入する、と決めていた場合です。いま株を買ってしまうのも一つの案ですが、もうちょっと下がるまで待とうかな・・・という考えの人もいるでしょう。

そういう場合は、米国債券で運用するのがよいと思います。

現時点でドルを買った時点で、将来のドルが上がっても下がっても、将来のドルでの支出に対してヘッジできているので、為替リスクを防いでいると考えることができるのですね。

ただし、無用なエクスポージャーを増やすべきではないでしょう。

 

私は、海外旅行に行くときのために、米ドルを旅行での支出で実際に必要な分だけ持っています。

この米ドルはMMF(マネー・ミューチュアル・ファンド。債券に性質が近い投資信託)に預けています。

 

 

こういったように、確定した支出に対する分だけ、為替のエクスポージャーを持つ際に保有するのが、外国債券の安全な活用法だと思います。

 

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「外国債券不要論」は正しいか

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『ほったらかし投資術』でお馴染みの山崎元氏が、おすすめのアセットアロケーション(資産配分)について書いています。

 

楽天証券 山崎元「ホンネの投資教室」

第237回 超簡単お金の運用法を改訂する(上)
第238回 超簡単お金の運用法を改訂する(下)

 

山崎氏の計算結果では、外国債券はアセットアロケーション推奨案に一切含まれていません。

氏が計算された前提条件では、外国債券の

・リターンに対してリスクが大きいこと、

・外国株式や国内株式という他のリスク資産との相関が国内債券よりも大きいこと

といった条件により、外国債券をポートフォリオに組み込むことは効率的フロンティアから外れてしまっているようです。

 

投資日記 from 倉敷 さんは、外国債券を含むアセットアロケーションの期待リターン・リスク値について計算されています。

 

kurashikifund.blog.fc2.com

国債券をポートフォリオに含む場合でも、効率的フロンティアからあまり外れないリスク・リターンを得られるようですね。

 

さて、ここからが私の考えです。

私は、「外国債不要論」に同意して、外国債券を安易にポートフォリオに組み込むべきでないと考えています。

その理由を述べてみましょう。

 

異なる通貨間で同じようなリスクの債券があるとします。

これらの利回りに差がある場合、利回りの差は為替リスクを織り込んでいるものと考えられます。たとえば、日本のAランク社債券の利回りが0.5%、南アフリカのAランク社債券の利回りが10.5%(外貨ベース)だったとすると、南アフリカランドが円に対して年に10%下落することが期待されていると考えられます。

南アフリカランドが円に対して年に10%下落すれば、円ベースではどちらの債券の利回りも同じになるからです。

 

ところが為替は年に10%なんていうボラティリティでは収まりません。20%、30%も上下します。

この為替リスクをフルヘッジすると、日本の同ランク債券を持っているのと同じ利回りになりますが、為替ヘッジのコスト分だけ損をします。

それなら、国内の債券を持っていたほうがマシなわけですね。

 

このように考えると分かりやすいかもしれません。

国債券は「国内債券+FX」であると。

要するに、低リスク資産でもなんでもないわけですね。

 

通貨経済学入門

通貨経済学入門

 

 

この本を読めば、為替が変動する理由がよくわかります。とてもお勧めの本です。

 筆者は三菱東京UFJ銀行のシニアアナリストをやりながら、早稲田大学で教えられている方です。